前回は、リサーチをする上での心構えと前提についてお話ししました。
前回の記事を読まれていない方は、こちらも合わせてお読みください。今回のお話の前提となる考え方について書いています。
「海外から入ってきたであろう商品が集まっていると思われる範囲」に絞ってリサーチをすることがポイントでしたね。
そのためにキーワードやカテゴリーで絞っていくこと、お勧めのカテゴリー、興味関心の大切さなどについてお話ししました。
今回はそこから先の話についてお話していきます。
儲かる商品のリサーチ方法は三種類+α
ebay輸入における商品リサーチは3種類あります。そして、そのリサーチを補完するプラスアルファがもう1つです。
今回は、それを順番に解説していきます。
まず、三種類のリサーチについてです。リサーチは縦・横・IDの3つのやり方があります。
そして、それを補完するプラスアルファとして時間軸というものが存在すると思ってください。
時間軸がプラスアルファと言ったのは、これがほんの少し応用編になるからです。
初心者、初級者の方は、まず縦・横・IDの正しいリサーチ方法を学んで自分のものにすることを意識して言って下さい。
自分のものにすることが出来れば、リサーチの効率は依然と比べ物にならないくらいアップして、どんどん商品を見つけることが出来るようになるでしょう。
それでは解説をはじめます。
儲かる商品のリサーチ方法その① 縦に掘る
まずは縦から見るリサーチについてです。縦掘りとも言ったりします。
縦掘りとは、文字通り、1つのキーワードやジャンルを縦に掘っていくイメージのリサーチ方法になります。
ebay輸入をはじめて、まず最初に習うがこのリサーチ方法なんじゃないかな、と思います。
例えば、iphoneというキーワードがあったとします。
iphoneと言われると、iphoneそのものがまず真っ先に思い浮かぶと思います。しかし、iphoneにまつわるキーワードはたくさんあります。
iphone ケース
iphone アダプタ
iphone イヤホン
iphone ケーブル
iphone カバー
などですね。iphoneというキーワードが真ん中にあるとすると、その周りにくっついているキーワードが沢山あります。
この真ん中にあるキーワードを軸にしてどんどんどんどん縦に掘っていくというイメージです。
この真ん中のキーワードとその周りを掘っていくと、理論的には、iphoneにまつわる商品をすべて見ることができるということです。
出てきた商品を一つ一つ徹底してebayと比べてみましょう。
初心者の方や初級者の方のリサーチ方法をみていると、この縦のリサーチが非常に甘いということが多いように思います。
まずは、行き詰るまで、商品にまつわるキーワードをすべて見るというつもりで徹底的にリサーチすることが大切かと思います。
非常に泥臭い作業なんですが、この泥臭さを突破しないと次のステージには進めません。
実はかせいでいる人も、この泥臭い作業を通ってきましたし、なんならかせいでいる現在でも泥臭い作業を見えないところでやっているものです。
まずは行き詰ったと思うまで、この縦のリサーチを徹底してやってみてください。
儲かる商品のリサーチ方法② 横に掘る
次は横のリサーチ、横掘りと言われるものについてです。
横掘りとは、キーワードやカテゴリーを横にスライドさせるリサーチ方法です。
連想ゲームのようなものだと思ってください。
平成初期に、マジカル頭脳パワーという番組が流行りましたが、その番組で、マジカルバナナという連想ゲームをやっていました。
ばなな→黄色→信号→車
という感じで、キーワードから連想されるものをどんどんどんどん言っていく、というゲームですね。
横掘りとはまさにこのイメージです。派生と言ってもいいかもしれませんね。
また先ほどのiphoneを例にしますが、
iphone→ほかのアップル製品、例えばMac
iphone→アンドロイド というずらし方もありますね。
iphone→電話→電話機 というずらし方もあると思います。
iphone→スティーブ ジョブズ →ジョブズグッズ というのも全然あり。
iphone→人々の生活を大きく変えた。まさに革命→フランス革命→ナポレオン→ナポレオン金貨 という連想の仕方も実はできます。
最後はもはやiphoneと何の関係もなくなってしまっていますが、関係がなくなるところまで派生してしまって何の問題もありません。iphoneにこだわる必要はまったくないです。
連想して出てきたキーワードをまた、どんどん掘っていきましょう。
儲かる商品のリサーチ方法③ IDを掘る
次はIDについてです。IDリサーチなんて言い方もされますね。
このリサーチ方法は、文字通り、ライバルのIDが過去に売った、そして現在出している商品をすべてチェックするリサーチ方法です。
このやり方は非常に強力です。ライバルが出している商品はほとんどすべてebayから輸入された商品であると分かっている、そしてなによりライバルはその商品が儲かると思って仕入れているのです。
それらが集まった所をリサーチすれば、儲かる商品をガンガン見つけることが出来るはずです。
ですから、初心者や初級者の方もこのリサーチ方法を多用される方もいらっしゃいます。
実際に、普段のリサーチがIDリサーチのみ、という方も過去にいらっしゃいました。
しかし、このリサーチ方法は強力である反面、弊害もあるもろ刃の剣です。簡単に言うと、ebay輸入の力が全く身につかなくなってしまいます。
まず、IDリサーチに頼りすぎると、自分で儲かる商品を発見する力がいつまでたっても身につきません。
理由は、IDリサーチを通して仕入れて販売する商品は、楽で、自分がパクリやすい商品のみになってしまう事が非常に多いのです。
こういった商品ばかりを扱う事は、ebay輸入の初歩の初歩、仕入れて売ってみることに慣れるという点においてはいいかもしれませんが、それ以降の段階になると害悪でしかありません。
初心者、初級者の方に限定していいますが、初心者、初級者が簡単にパクることが出来る商品は、誰にでも簡単にパクることが出来てしまいます。これは最悪です。
パクられやすいということは、ライバルが増えやすいという事になってしまうからです。
これについては、詳しく別の記事で書いていますので、ぜひ見てください。IDリサーチを繰り返した成れの果てのお話です。
IDリサーチは確かに楽で強力な手段です。ただ、楽な手段だからこそ、ライバルもこれを多用する傾向にあるということを覚えておいてください。
IDリサーチの正しい考え方は、
IDリサーチで出てきた商品はライバルが儲かると思って仕入れた商品。つまり裏には儲かる根拠が隠されているし、その商品の周りには儲かる商品が隠れている確率が高い
という考えを前提にして、
出てきた商品を縦横展開することで、効率よく儲かる商品をみつけることが出来る
ということです。決して丸パクリをするためにあるのではありません。この点を絶対に忘れないでください。IDリサーチをやっても、そのあとにやらなくてはならないのは、仕入れではなく、泥臭い縦掘り横掘りです。
楽をしようとすると、ライバルが多いレッドオーシャンに身をおいてしまうことになる危険が非常に高くなりますので、よく覚えておきましょう。
儲かる商品のリサーチ方法④ プラスアルファ・時間軸
今度は時間軸に関するお話です。
時間軸とは、簡単に言うと、トレンドの流れを意識するという事ですね。
商品の入れ替わりが激しい新品商品については、特に大切かと思いますし、
これについては、オークファンを見ているだけでは読み取れない情報も多々含むかなと思います。
例えば、冬になると防寒具が売れるが、夏は売れづらい、逆に夏は水着が売れて冬はうれづらいといったことは容易に想像できると思います。
他にも、アナ雪が公開されていた時は、アナ雪グッズが高く売れるというのもそうですね。
また、 一過性のブームになって大量に高額で販売されたが、今は全く売れていないものなんかもあったりします。オークファンでもそういった商品の情報を時折目にすることがありますね。
テレビや雑誌で取り上げられたり、有名人が紹介するなどして一時的に需要が急増するなどですね。
例えば昔、白いたい焼きがブームになったりしましたが、今は全く見かけなくなりました。白いたい焼きについてはこんな悲惨な話をみたことがあります。
時間軸を読み誤って、撤退ができず多額の借金を背負ったお話です。しっかり把握できていた人は、適切な時期に撤退して大儲けしたそうです。
ちなみに、白いたい焼きブームで儲かったのは、白いたい焼きそのものを売った人ではなく、白いたい焼きの材料となる粉や、たい焼きを焼くのに必要な機材を販売した製粉メーカー本部と言われていますね。
他にも、特定の商品が廃盤になってしまうなんかも、一時的な需要増の要因になったりします。長く続いてきた老舗が閉店する際にお客さんが殺到するなんて現象が分かりやすいのではないかと思います。
もう手に入らない、もう食べられないと思うと、一時的に需要が急増したりするんですよね。
コレクター向け商品に関して言えば、特定の作家さんが亡くなることで、作家さんの作品の価格が上がったりもしますし、ある国の王族が亡くなったりすると、王族が描かれたコインの価格が上がるなんてこともあるらしいです。
このように、何かをきっかけとして、商品の需要が急増するということは往々にしてあります。そして、この需要の急増を察知することが出来れば大きくかせぐことが可能です。
扱っている商品のトレンドは、余裕があれば意識しておくことをおすすめします。
ただし、こう言ったトレンドは、読み間違えてしまうと、大赤字になってしまうことは意識しておきましょう。
先ほどの白いたい焼きの話もそうですし、
ebay輸入でも、ある商品が大ブームを巻き起こして売れに売れ、調子に乗って何百万もの仕入れを行ったが、一気にブームはさり、不良在庫だけを抱えてしまったという笑えない話もあります。
トレンドに参入する際にはこのような危険もありますので、くれぐれも注意してください。
まとめ さぁ儲かる商品を見つけよう!
いかがだったでしょうか。今回紹介したリサーチの型を身に着けると、リサーチで儲かる商品が見つからないという悩みは無くなると思います。
最後に、注意点です。
リサーチに正解はありません。基本の型はありますが、あるリサーチのやり方が、ある人には合っていても、他の人には全く合わないといったことも考えられます。
縦横IDという型はありますが、それを用いてどのように展開していくかというのは本当に人それぞれです。
ですから、まず基本の型を自分のものにしたのであれば、そこから自分に合った方法を探していってください。
リサーチの正解は、
「儲かる商品が見つけられること」
ただこれだけでシンプルです。儲かる商品さえ見つけられたら勝ちですので、ぜひ色々試して自分のやり方を身につけていってくださいね^^