「専門的な知識って、必要ですか?」「商品知識、勉強した方がいいんでしょうか?」
初心者や初級者の方とお話をしていると、よくこんな質問をされます。
リサーチをしていると、かせいでいるように見えるアカウントは、商品の歴史とかうんちくとかを書いている、なんか専門用語とか使っていて難しそうに感じる・・・
見ていると、なんだかebay輸入がハードルの高いもののように感じますね。
今回はそんな商品知識、専門知識について解説していきたいと思います。
そりゃあった方がいいに決まってる。でも・・・
結論から言うと、あった方がいいし、あって得することはあっても損することはないです。
ただ、ebay輸入をするうえで商品知識が必ず必要かと言われると、絶対にそんなことはないです。
商品知識については、かせいでいる人の中でも色々な考え方があります。
知識がいりそうなアンティークを販売している方でも、意見が割れています。
例えば真贋について。アンティークを本物か偽物か見分けるのは知識がいりますね。この真贋について、以前私は複数の方に質問したことがあります。
以下のセリフは、私が実際にアンティークで稼いでいる方から実際にきいたものです。
稼いでいる方①「販売するのに知識なんていらない。どうせお客さんのほうが詳しい。お客さんが知りたいのは、サイズと状態。あとはお客さんが判断する。これで今まで何も不自由しなかった」
稼いでいる方②「お客さんに変なものを何も知らず売るのはお客さんをなめている。分かるお客さんは分かっている。」
考え方はお二人とも全く違います。しかし、お二人とも一致しているところがあります。
それは、もし必要な知識があるのだとすれば、「はじめから知っている必要はないし、必要があれば、売りながら勉強すればよい」ということです。
知識が無いからと言って、儲かるかもしれない商品をスルーしてしまうのはやはりもったいないです。
商品知識を最速で身につける方法
商品に関する知識を身につけるには、
実際によくわからなくても仕入れてみるのが一番いいです。
リサーチ段階で自分でできる限り調べて、それでもわからなければ
思い切って仕入れてみる。
実際に商品が手元に来てみないとわからないことがたくさんあります。
そして、いざ手元に来てしまうと、どうしても売らなくてはなりませんから、必要なことは必死に勉強します。
嫌なことでも調べますし、できる限り正確に商品に関する情報を得ようとします。
そして、その身につけた知識は、非常に実践的な知識です。すぐに次の仕入れに使えます。
もし、仕入れた商品が儲かった場合、もう一度同じような商品を仕入れようとするでしょう。
その時に身につけた知識がとても役に立つことは言うまでもありません。
おそらく1回の仕入れで、あなたの商品知識は倍くらいになっているはずです。そして、再度同じ商品を仕入れた時、あなたの商品知識はまた倍くらいになるかもしれません。
そうやって商品知識はどんどんどんどん積み重なっていきます。
もし仕入れ→勉強→仕入れ・・・のサイクルを1年続けたとしたら、
あなたの商品知識は、おそらく同業者のトップ1%の領域くらいに達していることでしょう。
知識が必要か?という質問から儲けのヒントが見える
冒頭にお話ししたように、商品知識が必要かどうか、という趣旨の質問は、初心者や初級者の方からほんとうによくされます。
そして、私も同じような質問を手をかえ、品をかえしていた記憶があります。
そもそもどうしてこのような質問が出てくるのでしょうか?
みんな、楽をしたいからではないかと私は見ています。
商品知識を勉強することはとてもめんどくさいです。
出来れば面倒くさいことは人間さけたいものです。
だから、「商品知識は必要ない」という答えが欲しいのだと思います。
実はこの質問には、儲けのヒントと言えるものが隠されています。
それは、「めんどくさいことを積み重ねると、人よりも儲かるようになる」
ということです。
ebay輸入には、商品知識がなくても、販売しやすい商品というものは確かに存在します。
しかし、知識がいりそうな商品、つまりめんどくさそうな商品を避けてばかりいると、思うように稼げない、つまり利益が伸び悩んでしまう原因になってしまいます。
アンティーク、ヴィンテージなんかでいうと、リヤドロやダンバリーミントがまさにその典型ですね。
新品商品なんかには、そういった商品も多いのではないかなと思います。
このことについては、別記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。パクリパクられの地獄絵図についてのお話です。
めんどくさくないを追求していくと、結果として、「誰でも簡単に扱えるような商品」を扱うことになってしまいます。
誰にでも扱えるということは、ライバルが増えてレッドオーシャン化しやすいということです。
もし、あなたが、めんどくさいことを我慢して、勉強が必要な商品を扱い、知識を自分のものにしていったとしたら・・・
ライバルが、よくわからないからと仕入れないような商品に踏み込みことが出来、結果として利益を出すことができるようになるのです!
もちろん、だからといって、商品知識を身に着けることがただちにマストとなるわけではありません。
ライバルを減らす方法は他にもいろいろあるでしょう。戦い方は様々です。
ただ、どのような戦い方をするにせよ、めんどくさいことを積み重ねていかねばならないということは知っておいてください。知識をつけることはその有効な戦い方の一つです。
具体的な商品知識の学び方
では具体的に商品知識の身につけかたについて紹介していきます。
①ネットで調べる
一番お手軽で、やりやすいです。検索手段としては、
○○(ブランド、特定の商品名) とは
○○ 偽物 見分け方
○○ 本物
○○ コレクター
○○ 歴史
○○ マニア
などでしょうか。
場合によっては、日本のサイトよりも海外のサイトの方が詳しかったりすることもありますので、海外のサイトをしらべることもあります。
今は翻訳サイトの精度もすばらしく高くなっていますので、英語が苦手でも日本語にして読むことができます。
検索していると、マニアやコレクター、もしくは専門店の方が発信している情報にいきつくこともあります。
ブログなんかはそうですし、最近はツイッターやyoutubeをされている方もいらっしゃいますね。そういった情報をぜひチェックしていただければと思います。
②書籍を読む
商品に関する書籍、雑誌を読むことも有効な手段です。
amazonなどでブランド名や商品名を検索してみましょう。
また、ネットで検索した情報から、関連する書籍が紹介されていることがよくあります。
紹介された書籍を探した方が効率が良いかもしれません。
マニア向け商品の中には、「詳しくやるならこれは持っておかなきゃ!」という書籍もあったりしますので、得意分野にしたいのであれば購入を検討してください。
海外の本の場合は、ebayの方が安く買えたりする場合もあります。
書籍を買わなくても、無料で書籍から情報を得る手段もあります。
それは図書館を利用することです。
家の近所の図書館を利用してもいいのですが、近所の大学の図書館なんかもいいと思います。
特に、アンティークに関しては、芸術系の学部がある大学や芸術大学の図書館が穴場です。
高額な書籍も充実してますし、少し踏み込もうと思えば、関連する論文にもアクセスできます。
大学関係者でなくても書籍を閲覧したり、貸出を受けることは可能ですので、ぜひ利用を検討されてみてください。
③お客さんにきいてみる
商品を販売したお客さんに電話してみたり、メールを送ってみましょう。
マニアは自分の知識を披露したいという方もいらっしゃいますので、喜んで教えてくださる方も多いです。
私は、「なかなか好きなことについてお話しできる人がいない。連絡をくれてうれしかった」というお言葉をいただいたことがあります。
次の取引にもつながりますので積極的にいきましょう。
ただし、人としての礼儀は忘れないでくださいね。当たり前ですが。
④販売したセラーにきいてみる
お客さんではなく、仕入れ先にきいてみるのもありです。
専門としてやっているセラーが豊富な知識を持っている場合も珍しくありません。
例えば、セラーに「この商品が本物だという根拠を教えてください」などと尋ねると、具体的な書籍の写真とともに詳しく教えてもらえたことがありました。
特にセラーは売りたいので、この手の質問には丁寧に答えてくれる傾向があるように思います。少しでも疑問に思ったことや、きいてみたいことがあったら、積極的に質問してみましょう。
⑤実店舗、博物館など実際に商品がたくさん見られる場所に足を運ぶ
自分が扱っている商品を扱っているお店に行ってみましょう。
商品の実物が見られたり、パンフレットがもらえたり、売れ筋が分かったりします。
もちろん店員さんも商品について詳しかったりしますので、
いろいろ情報をもらうことが出来ます。
博物館の展覧会などもいいですね。
いいものを沢山見ることができますし、学芸員の方にいろいろきいてみるのもいいでしょう。
普段ネット越しでしか見られない商品を生で大量に見られますので、
憧れの芸能人に実際に会ったような気分になることうけあいです笑
そのほか、展示会やデパートの即売会など、イベントなどが開催されることがあります。
そこで出店している業者さんとお話をすると、よりコアな話がきけたりするのでおすすめです。
何かイベントがやっていないか、地域の情報もチェックしてみることをおすすめします。
⑥オフ会やコミュニティに参加してみる
もし、マニアのコミュニティやオフ会があるならば参加してみましょう。
マニアの濃ゆい話をきくことができますし、知り合いもできるかもしれません。
これについては、年配の方よりも若めの方が好きな商品の場合は有効な手段になるかもしれませんね。
⑦テレビ番組
扱っている商材の特集などがある場合はぜひ見てみてください。
マニア向け、ヴィンテージの商材を扱っている方であれば、
なんでも鑑定団、所さんの世田谷ベースあたりはおすすめです。
あくまでビジネスとして学ぼう!
勉強の仕方はいろいろありますが、注意点があります。
それはあまりにマニアックになりすぎなくてもよいということです。
例えば、ebay輸入になんでも鑑定団に出てくる鑑定士レベルの深い知識はほぼほぼ必要ないと思います。
もし、その商品が心底好きならば、それを極めようとするという選択肢もありかもしれません。
ただ、そうでないならばあくまでビジネスであると割り切り、深入りしすぎないように注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
商品知識はマストではありませんが、ライバルから差をつける有効な手段の一つになります。
知識を学ぶのは大変かもしれませんが、一度自分のものにしてしまえば一生ものです。
是非いろいろ学んで、自分にしか扱えない商品を増やしていってくださいね^^