「1つのアカウントで、専門的に特化してやっていくか、それともいろんな商品を扱うのか、どちらがいいのでしょうか?」
初心者や初級者の方とお話ししているとよくこんな質問を頂くことがあります。
私も、駆け出しのころは、同じような質問を上級者の諸先輩方にした記憶があります。
今回は、そんな専門店にするのか、なんでも売っているよろず屋にするのか、というお悩みについて、
私なりの考えを踏まえて解説していきたいと思います。
いきなり専門店化は必要ないし専門店化はマストでもない
見出しで、結論を述べてしまっていますが、初心者の方のいきなりの専門店化の必要はないのではないかと思います。
そして、アカウントを育てていく中で、専門店化の必要があるかと言われれば、それもまた、マストではないのではないでしょうか。
初心者さんや初級者さんの段階、大体月利5万円~10万円くらいの段階では、そもそも専門店化するほどの商品知識が無いことの方が普通です。
商品知識は、実際に色々な商品を扱いながら勉強していくことが王道です。
さらに言うと、商品を実際に仕入れて売ってみないと、自分に合った商材かどうかというのは判断できません。
いきなり専門店化して、それが自分に合わない商品だった場合、結構な悲劇になります。
はじめのうちは、ジャンル(≒カテゴリーの意味で使っています)を限定せず、色々な商材を一つのアカウントで販売しても全然問題ありません。
イメージはよろず屋ですね。あとは中古品を取り扱う場合は、ハードオフやセカンドストリートのようなリサイクルショップでしょうか。
そういったお店は、マイセンのようなアンティークも扱ってますが、洗濯機やパソコンなどの電化製品も同じお店で扱っていますね。新品商品もあったりします。
色んなジャンルをごちゃ混ぜにして販売することは、特に不自然なことでもありませんし、お客さんの多くはそれほど気にしないでしょう。
個人的におすすめなのは、最初はよろず屋として、いろんなジャンルの商品を販売してみて、その中でうまくいった商材、自分が扱いやすいと思った商材に徐々に絞っていけばいいと思います。
その後、1つのアカウントで色々なものを販売していくのか、それともある程度のテーマを持たせて専門店化するのか自由かと思います。
1つのアカウントでジャンルを絞らずに販売し続けて利益を出している方もいらっしゃいますので。
ただ、私個人としては、最終的に1つのアカウントは1つのテーマを持たせたほうが、つまりアンティークならアンティーク、カメラならカメラといったようにある程度絞っていったほうが、ファンを増やしやすいのかなと考えています。
これについては後で説明します。
商材を絞ることの危険性
先ほど、いきなりジャンルや商材を絞りすぎることはせず、最初のうちはいろいろな商材を扱って、自分に合ったものを見つけていこう、と書きました。
その理由は、自分に合った商材やジャンルを見つけていくため、という側面もありますが、リスクを回避するためでもあります。
端的にいきなりジャンルや商材、特に商材を絞ってしまうと、その商材の価格が落ちて儲からなくなってしまった、もしくは仕入れられなくなってしまったときに、売上利益をあげることが出来なくなってしまいます。
私も初級者時代に、1つの商材を集中して仕入れ販売することで売上利益をあげることが出来ていましたが、突然その商材が日本に送ることを禁止されてしまい、結果売上利益がゼロになってしまうどころか、赤字に転落してしまったという経験があります。
または、一過性のブームで、商品価格が高騰、その商品の専門店を作ってがんがん販売してみたものの、ブームが過ぎ去って価格が暴落して在庫を大量に抱えてしまう・・・なんてアカウントも見てきました。
ジャンルについては、1つのジャンルの中にもさまざまな商材がありますので、最初からある程度絞っても大丈夫かも知れません。自分にあった商材を見つけるためにジャンルについても最初のうちは絞らない方がよいのではないかと個人的には思いますが、それは人それぞれの考え方によるでしょう。
しかし、1つの商材に集中しすぎることの危険性はある程度かせいでいる人であれば誰もが認識されていることかと思います。
商材の持つかせぎの天井を意識しよう
そしてもう一つ、特定の商材にこだわりすぎると、利益が伸び悩んでしまう危険性があることも、商材の限定しすぎを避けた方がいいという理由です。
理由は、1つの商材のかせぎには天井が存在するからです。
例えば目標の利益が月利30万円だとしましょう。
そこに、リヤドロという商材があったとして、リヤドロのみで月利30万円を達成することはまず不可能です。
1000万円くらいの資金があれば、リヤドロだけで、30万円どころか100万円でもかせげてしまいそうですが、そんな大金が最初からあるようなケースはほとんどないと思いますので、不可能ということにさせていただきます。
理由はリヤドロという商材に1カ月でかせげる稼ぎの天井、つまり上限値が存在しているからです。
仮に月5万円の稼ぎの天井がリヤドロに存在しているとしたら(天井については、適当に言ってます)、月5万円の利益を出してしまえば、残り25万円は他の商材でかせぐ必要が出てきます。
それにも関わらず、リヤドロで残り25万円をかせごうとすることは、完全に無駄な行動です。
当たり前の話に見えますが、天井に達しているにも関わらず、1つの商材にこだわって利益が伸び悩むということは、初級者どころか、月利10万円、30万円を超えてきている方にも起こる現象ですので、商材にはかせぎの天井が存在するということは知っておいた方がいいと思います。
なので、目標の利益に到達するためにはジャンルや商材を複数かけ持つのが王道です。
Aの商材で5万、Bの商材で5万・・・・といったようにです。
月利5万かせげる商材が6つ集まれば、月利30万です。
1つの商材がダメになっても、残り5つの商材で売上利益を支えることができるため、商材を複数かけ持つことは、売上利益の安定化にもつながります。
オレジナル専門店化のすすめ
商材やジャンルを複数かけ持って利益を安定させていくと、
徐々に自分の得意とするジャンルや商材が出来てくると思います。
そうなったときに、自分のアカウントを1つのテーマに沿って専門店化することはおすすめです。
リヤドロ専門店、とか特定の商材に特化せよと言っているわけではありません。そういう専門店を作ってもいいですが。
ここで言っているのは、例えば北欧製品のショップといったように、もう少しざっくりとした専門店化です。
そういった専門店を作って、自分が選んで仕入れた商品を販売するということです。セレクトショップといった方がいいかもしれませんね。
オリジナルならぬ、オレジナル専門店化といったところでしょうか。
このオレジナル専門店化のメリットは、好きなお客さんには、自分の扱っている色々な商品を見てもらいやすくなるということです。
私も、アカウントがオレジナル化していくにつれて、扱っている商品ラインナップや過去に販売した商品を話題にしていただけることが増えました。
「hirozakiさんの扱っている商材、エッジがきいてていいですね」
「以前扱ってらっしゃった、○○、素敵でしたね」
「この商品以外にも、今出されている○○にも興味があるんですが・・・」
要するに、自分のアカウントのファンを作りやすくなります。
よろず屋的に販売し続けるのもいいですが、最終的にはオレジナル化していったほうが、リピーターが増えやすいのではないかなと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?初心者や初級者の方は、難しいことを考えず、色々な商材のよろず屋から始めることがおすすめです。
どんな商材が自分に向いているのかは分かりませんので、経験をできるだけ積んでいきましょう。
その後の展開は、私個人はオレジナル化をお勧めしますが、それがすべてでもないと思います。
正解は一つではないので、この先どうしていきたいか、実践を重ねていく中で考えてみてくださいね^^