私は赤字が嫌いです。できることならば赤字など出したくありません。しかし、モノを売る商売においては、赤字は出ます。
それどころか、赤字を出さないというのは商売においては正常な状態ではありません。しかし赤字を極度にきらって赤字を出さなかった時の最高月利は10万円が限度で、赤字を出すようになって初めて月利30万円に到達することができました。
赤字を出したからこそ月利30万円までいくことができたのです。それはどうしてなのでしょうか?今回はebay輸入で月利30万円こえることができるようになる、赤字の出し方と赤字に対する考え方について解説していきます。
赤字を出さないからかせげなかった!
最初にも言ったように、私は赤字が大嫌いです。赤字なんて出したくありません。ですので、思うようにかせげないころは、赤字が絶対に出ないように仕入れ販売を行っていました。
しかし、それでは自分の目標とする利益、月利30万に到達することが全くできなかったのです。赤字を全く出さないのであれば、それはいいことなのでは?そう思われるかたもいるかもしれません。
いいえ。赤字が出ないという事は決していいことではないのです。それはどうしてなのでしょうか?
赤字は必要悪
モノを売る商売において、赤字は絶対に必要です。なぜか。在庫が売れ残ってしまった場合、不良在庫として、ただモノが手元にあるだけという状況になってしまいます。
売れない在庫のまずいところは、その在庫がのこっている間は資金がロックされてしまい、次の仕入れができなくなってしまいます。特に資金が少ないうちに、不良在庫を積んでしまうと思うように仕入れができなくなり、利益が伸び悩んでしまう原因になってしまうわけです。
先の話になりますが、確定申告をする際に、在庫というのは資産として計上しなくてはならず、在庫そのものに税金がかかってしまします。
しかも、在庫の仕入れ原価に対して税金がかかってきてしまいますので、もし赤字が確定している商品を在庫として持っていた場合、余計な税金がかかってしまうことになってしまうのです。そういった意味でも不良在庫を持つことは損ですね。
上記のような事態になるのを回避するために、売れない在庫はどこかのタイミングで現金化した方がいいということになります。現金化した後、その赤字商品に対して「どうして赤字になったのか。こと経験から学べることは何か」を考えることができます。
どんな良質なセミナーやコンサルでも赤字が出た時の悔しさに勝る教材はないといっても過言ではありません。私は、赤字を出した商品から多くのことを学んできました。黒字になると思ったのに赤字を出すということは仕入れに失敗をしているということです。失敗の原因は、
・思ったより商品状態が悪かった(自分の見落とし)
・予想したより需要がなかった
・仕入れた後にライバルが激増して値崩れ
あたりでしょうか。失敗を踏まえて、次に仕入れ候補の商品をみると、以前よりも違う目で商品をみることができるようになっていることに気が付くはずです。
反省を次の仕入れに活かすことによって、結果として長い目で見ればより多くのお金をかせぐことが出来るでしょう。
ですので、赤字を出してしまってもそこから得ることができるものが必ずあります!もしなかなか売れずに今後も長いこと売れないなぁという商品に悩まれているときは、思い切って処分してみるといいと思います。
現金もいくらか返ってきますし、売ってしまうと意外とすっきりして、新たな気持ちで次の仕入れに向かえるものです。
チャレンジしないと成長しない
虎穴に入らずんば虎子を得ずという言葉があります。あえて身の危険を冒さなければ、大きな成果を挙げることはできないというたとえです。これはebay輸入においても当てはまります。目標とする利益が高ければ高いほど、赤字を出すリスクをとらなければ、目標を達成することは難しくなるものです。例えば、ebay輸入において仕入れ判断をするために商品をみるとき、ざっくりいうと3パターンが想定できます。
(1)仕入れたらその時点で利益が確定するような鉄板商品
(2)利益は出るかもしれないけど、確信が持てない仕入れるか迷う商品
(3)仕入れ対象にならない赤字商品
の3パターンです。赤字を出すとしたら、(2)か(3)の商品を仕入れる場合がほとんどです。出来る事ならば、(1)の商品だけを仕入れたいと思う所ですね。
しかし、(1)の商品はなかなかありません。そもそも供給が少ないです。もし、めちゃくちゃリサーチをして、(1)の商品だけを仕入れるようにすれば、理論上どんなに高い目標であっても目標とする利益をかせぐことが出来るでしょう。
ただ、個人的な経験を踏まえると、(1)の商品だけを仕入れてそれなりに大きな利益をかせぐことはかなり難しいと言わざる得ません。
そうなると、出来る限り(3)の商品を間違って仕入れないようにして、(2)の商品の仕入れを検討する必要があるということになります。
そして、この(2)の商品をの入れを激増させたことが、赤字を出すようになりながらも、私が月利30万円に到達するようになった決定的な理由となったのです!
自分なりの根拠が出来る=ライバルが少なくなる
ただし、(2)の商品の仕入れをする際に、絶対に押さえておいていただきたいことがあります。それは、仕入れをする際には「自分なりの根拠をしっかり持つ」ということです。
根拠なくなんとなく仕入れをすることはNGです。もしその根拠が外れたら、あなたが持っていた根拠は間違っていたということになります。もしその根拠が当たって利益が出れば、その根拠はあなただけのものです。
ライバルには見えない、ebayとオークファンを突き合わせているだけでは絶対に見えてこない根拠になります。
ebay輸入において、利益が伸び悩む大きな原因の1つに特定の商品にライバルが群がって、結局出品してみるとライバルだらけでまったく売れず、価格が下がってしまうという経験を繰り返してしまう事にあります。
というよりもこのシチュエーションは私もたくさん経験がありますし、多くの方が悩んでいることではないでしょうか。逆を言うと、出品した段階で、ライバルが増えなければ利益を出すことのできる可能性が高くなるということです。
実は、(2)の「儲かるかなぁ、迷うなぁ・・・」という商品はライバルも同じことを考えて仕入れに二の足を踏んでいる可能性が高いです。つまり(2)の商品はライバルが増えづらいということです。
ここに自分なりの根拠をもって踏み込んで、利益を出すことが出来るようになると、ebay輸入で利益を出すことは一気に楽になります。だってライバルがいないんですから。
当然、赤字になってしまう可能性もあります。しかし、根拠を持って仕入れ→販売を繰り返していく中で、自分なりの仕入れの根拠、勝利の方程式と言えるものが必ず出来上がっていきます。
それは仕入れをする中で経験を積んだり、一生懸命商品知識を勉強したりすることで培われたあなただけの根拠であり方程式です。もしこれを確立することが出来るとどんないいことがあるのか、、、
ライバルから見たら(2)、時によっては(3)にしか見えないのに、自分には(1)にしか見えない商品がどんどん増えていくということです。
ここまでいくと自分の独壇場です。あなたは、ebay輸入のかせいでいるだろうセラーのIDをリサーチしたときに、「この商品で利益を出すことができたのは分かった。でもどうして利益をだすことができたのか分からない。自分がもし同じ商品が出品されていても仕入れられない」と思った経験はありませんか?
かせいでいるセラーは、自分なりの根拠をもっています。
そして、自分なりの根拠を持つには、(2)の商品をどんどん仕入れて、一定数出すことが必ず必要なのです。これが私の思う、利益を伸ばすために赤字を必要悪としなくてはならない最大の理由です。だから赤字をどんどん出しましょう。
利益より売上。 売上は経験値
とはいっても、赤字を出すのは怖いですよね。わかります笑 理屈で理解できてもすぐに割り切って行動することが出来るのであれば、人間苦労しません。ですから、最後に私が赤字の恐怖を大きく減らした考え方を紹介します。それは、
利益よりも売上に注目する
ということです。特に、月利5万~10万くらいまでいくことが出来た方には、ぜひこの考えを持っていただきたいと考えています。なぜ利益よりも売上なのか?理由はいくつかありますが、
利益はコントロールできるが、売上げは積み重なって減らない
からです。あの大打者イチローが打率よりも安打数に着目していたそうです。その理由がまさに、「打率はコントロールできるが、ヒット数は絶対に減らない」という理由だったそう。打率は打席に立ちさえしなければキープ出来ますが、ヒットは打席に立たなければ増えないということですね。
この考え方、ebay輸入においても非常に大切です。とにかく売上をあげることを意識してください。利益は増えたり減ったりします。正直何も売らなければ利益が減ることはありません。赤字が確定している商品を売らなくても利益が減ることはありません。利益って、自分でどうとでも操作することが出来てしまうんです。
この減らない指標というのが大事です。人間、積み上がっているものをみるとやる気が出るようにできています。利益はコントロール出来てしまうという事を常に忘れないでいてください。
利益という、増えたり減ったりして一喜一憂するものよりも確実に積み上がって増えていく売上に着目すると、赤字に対するイメージが少しいいものに変わります。
赤字だろうが、黒字だろうが、販売した以上は、必ず売上が増えるからです。売上が増えるということは、それだけお客さんに喜んでもらえたという事につながります。
もう一つ、売上を上げるとあなたにとっていい事があります。
売上=経験値と考えましょう。経験値ですから、赤字であろうが、黒字であろうが売上を上げれば上げるほど、あなたがレベルアップしていきます。
ドラクエ等では、モンスターを倒すと経験値がもらえますが、ノーダメージで全てのモンスターを倒そうなんて、普通の人はしないじゃないですか。ダメージも含めての経験値なんです。
最後に、もし、日本政策金融公庫や信用金庫から融資を受ける場合のことをお伝えしておきます。金融機関が見ているのは利益ではなく売上です。
私が融資を受ける面談をした際、利益に関しては一切質問されず、売上しか見られませんでした。
ビジネスを大きくする時に、融資は有力な選択肢になりますが、もし融資を受ける事を視野に入れるなら売上を出来る限り自己資金であげておくと有利になると付け加えておきます。
最後に さあ売上げよう!でも無理しないようにしよう
とにかく、某真理教ではありませんが、「売上るぞ!売上るぞ!売上るぞ!」という精神が大事です。
ただし、一点注意事項があります。それは、いくら売上を重要視するとしても仕入れ判断が適当になると意味がないということです。
私も売上をあげようと意識するあまり、無理な仕入れをしてしまい、売上300万に対して、利益30万円という結果を出したことがありました笑
黒字になったのはよかったのですが、赤字も大量に出し、販売点数もとんでもないことになり、毎日泣きそうになりながら梱包して発送したという苦い思い出があります。
なので、必ず仕入れには根拠を伴わせるということを意識してください。根拠を伴わせて仕入れをするということを徹底しましょう。
0~10万くらいまでは利益、それ以降は売上を重視するというということを意識するといいかもしれません。
さぁ、売上げていきましょう!